こ、こんばんは・・・・むぎ~です・・・・
今回は、題名バレしていますがとある物件についてご紹介したいと思います。
いまから15年ぐらい前に出会った中古住宅で、今でも忘れられない物件です。
ちなみに今回の記事は僕の体験談だけですのでなんの役にも立ちません・・・・ご承知おきください・・・・
この記事の著者
その日は快晴!とても気持ちの良い日でした・・・
いつもの週末。
たくさんのお客様がいらっしゃる週末。
僕も3組のご予約をいただいており、朝早めに出社して準備をしていました。
快晴で天気もよく、今日は見学日和!
きっと物件を気に入ってくれるはず!なんて考えながら。
まさかあんな事になるなんて・・・・
お客様のご紹介
30代なかばの6歳と4歳のお子様がいる幸せそうな4人家族。
ご主人は上場企業メーカーにお勤めのエンジニア、奥様は専業主婦、お子様はふたりとも男の子で元気いっぱい!
中古住宅でも良いので、できれば駅から10分ぐらい立地でお家を探していました。
その日は3件ご覧になっていただく予定で、2件目に図面をみていちばん気になっている中古住宅へ行くこととなりました。
物件のご紹介
それでは物件の概要をお話しましょう。
・築20年ほどの中古の戸建て住宅
・価格も手ごろ
・土地が広めでお庭もあり
・建物の広さも約100㎡ほど
・駅からも徒歩11分で坂もなし
マイナスポイントをあえて上げるなら、旗竿地のためちょっと囲まれた感じがするぐらいです。
お客様は駅からの距離重視のため、あまりマイナスポイントも気にならないとのことで本当に楽しみにしておりました。
いよいよ物件に到着!
ついに物件付近にきました!
お客様ご家族のテンションもMAXになっています!
夫「いやあ、本当に駅から近くて良いですね~」
奥「スーパーも近いし坂もないから便利!」
お子様たち「きゃっきゃっ!」
若かりし僕(これは今日契約とれるのではっっっ!)
旗竿地の駐車場のため、すこし駐車に手間取りながらも到着!!
若かりし僕のテンションもMAXですっっ!!!
外観は築20年にしてはきれいで、言われなければ20年とは思えないほど。
ただ車から降りたときに快晴にもかかわらずちょっと薄暗いイメージがあり「あれっ?」となりました・・・
たぶん旗竿地だからだろうと言い聞かせて・・・
さあお家の中へゴー!
なかに入ってみると、これまた20年とは思えないほどきれいに手入れしてあります。
売主さんは個人の方でつい最近に家を空けたみたいですが、クリーニングだけですぐ住めそうな感じ。
お客様ご家族もテンションMAXを維持し続けています!
夫「広いしきれいだし良いじゃん!」
奥「明日から住んじゃう??」
お子様たち「きゃっきゃっ!」
若かりし僕(契約ゲットだぜー)
そんなこんなでお家のなかを説明しながらはや30分。
お子様たちも広いお家が楽しいのか家中を探検しています。
すると2階にいるお子様たちの声が聞こえてきました・・・
「かっこいいシールみっけー」
まぁ中古住宅だし売主さんの生活のあとがあってもおかしくない。
シールぐらいだったら貼りっぱなしの物件なんていくらでもあるからね。
するとまた「ここにもシールみっけー」と聞こえてきた。
若かりし僕(ん?・・・さっき2階くまなく見たけどシールなんてあったかな・・・)
さらに「またシールあったーー」
どうやら2人で見つけるのを競っている流れに。
さすがにそんなに複数のシールを見た記憶がないのでお子様たちに聞いてみると・・・
押入れかくれんぼをしていたときに押入れのふすまの裏にみつけたそのシール・・・なんだか赤と黃を基調とした毒々しい御札のようでした。
人目につかないところに貼られていた御札群・・・
なんとなく普通じゃない感じがしてお客様と探してみると、続々と御札が貼られているのを見つけました。
その数、なんと13枚!
そのほとんどがあえて目につかない場所に貼られているのをみて、理由はわからないのですが背筋がゾクゾクしてきました・・・
お客様もさっきのテンションはどこへやら一気に冷え切ってしまっています。
ふつう御札と言うと家内安全とか祈願して神社やお寺から頂くと思うのですが、書いてある文字も読めなく異質な感じでした。
そもそもなぜこれだけの枚数を貼ってあるのか?
しかもあえて目につかないところに・・・
売主担当の仲介会社に電話をして聞いてみたのですが、その仲介会社も初耳だったようで逆に驚かれる始末。
僕は霊感は全くなし。
特になにかを感じた訳ではないのですが、とても嫌な感じがしました。
ただただ普通じゃないその雰囲気に一気に飲まれてしまい、すぐお客様とその物件をあとにしました。
買ってはいけない御札中古住宅のその後・・・
逃げるように帰ってきたあの日から1ヶ月ぐらいは不動業者データベースに販売中で掲載されていました。
僕もお客様もとくにその後おかしなことは起きていませんがしばらく忘れられなく・・・
たまたまその後すぐに僕の同僚営業がお客様をご案内し、やはり御札に気がついたそうです。
その時にどうしもて気になり近隣の方へ聞き込みをして分かった事実!
・売主さんは10年前にご主人に先立たれた年配の奥様
・とても明るい方だったけど、ご主人が亡くなってからあまり家から出なくなってしまった
・ある時を境にご主人が帰ってきたと近所の方に話すようになった(怖)
・すこし言動がおかしいので認知症になってしまったのかと周りは思った
・体調を崩しがちとなり息子さん夫婦のもとに引っ越した
らしいです・・・が、正直なにが真実かはわかりません・・・
御札とおもわれるものも結局正体は不明のままです。
あの日あの時に隠された御札が続々見つかったときの異様な感じは今でも忘れられません(涙)